12月15日(月)、「12歳のハローワーク」と題した、ピアノ調律師のお仕事について学ぶ出前授業を実施しました。講師は一般社団法人日本ピアノ調律師協会から3名の調律師様、そして、特別ゲストとしてピアニストの方をお招きました。
はじめに「調律師」というお仕事について教えていただきました。「調律」「整調」「整音」「修理」の4つが主な仕事内容で、音をそろえたり、きれいな柔らかい音に整えたり、壊れたところを修理するということを学びました。
実際に調律の様子を見学したり、6年生は体験をさせていただいたりしました。ふだん合奏で音を聞く機会の多い東郷小学校児童は、ずれた音と整った音の違いが分かり、音を聞いて何の音か当てる「感覚音感」を発揮したりしました。
調律師さんが、ピアノの中身を取り出した時は、「わあ!」と歓声が上がりました。鍵盤を押すと中が動く様子を見ることができ、興味津々の子どもたちでした。
最後は、ピアニストさんによる演奏です。子どもたちが楽しく鑑賞できるように、参加型の演奏から始めてくださいました。「クリスマスメドレー」で、子どもたちは打楽器をもって、いろんな拍の演奏を楽しみました。次は、シベリウス作曲「もみの木」です。「冬の寒空の下に一本だけ立っているもみの木を想像して聴いてください。」とお話がありました。ふだんは子どもたちが聞きなれない、大人っぽいクラシックのメロディーでしたが、重厚でスローな曲調や、指を速く動かすところなど、子どもたちは、本物の演奏に聴き入っていました。最後は、岡野貞一の「ふるさと」です。ピアノが奏でる和音が素敵でした。子どもたちの歌声もきれいに響きました。
楽しい体験と美しいピアノの演奏のお礼に、本校が取り組んでいるトーンチャイムの演奏を贈りました。「アンパンマンマーチ」と「ビリーブ」です。
今日は、なかなかできない貴重な体験をさせていただきました。ピアノを弾く人を支える調律というお仕事のすばらしさ、本物のピアニストさんの演奏の迫力を感じた時間でした。調律師の皆様、ピアニストの先生、すてきな時間をありがとうございました!